Italy Arrival Airports

直行便・経由便・空港アクセスを現実的に比較するための実務ガイド。

到着時間と移動導線、航空会社の選び方、ツアーか個人手配か— はじめての人にも、旅慣れた人にも使える“現場目線”の実用性重視の空港ガイドです。

Nonstop Options from Tokyo

成田・羽田からローマ/ミラノへ。主要航空会社の直行便と所要時間を現実的にチェック。

  • ITA Airways:羽田 ⇄ ローマ(FCO)直行。
  • ANA:羽田 ⇄ ミラノ(MXP)直行。
  • 成田発直行やヴェネツィア直行は時期で変動。出発前に最新時刻表を必ず確認。
  • ITAのアライアンス移行:SkyTeam脱退済。今後Star Alliance加入見込みの移行期間中は、マイル連携に制限が出やすい点に注意。

※ 運航頻度・機材・所要時間は季節で変動します。最新情報の確認を前提にご利用ください。

FCO vs MXP — Which fits your trip?

南のローマ、北のミラノ。旅の目的地に合わせて、どちらを玄関口に選ぶかを考えよう。

項目 Fiumicino /フィウミチーノ(FCO / Rome) Malpensa /マルペンサ(MXP / Milan)
市内まで テルミニ駅へ直行「Leonardo Express」約30分台/普通列車・バスも選択可 カドルナ/中央駅へ「Malpensa Express」約35〜50分/長距離バスもあり
ローカル感覚 観光一極集中。初日からローマ観光導線に乗せやすい 北イタリア拠点。湖水地方・アルプス方面や欧州内乗継との相性が良い
メリット ローマ滞在なら移動ロスが少ない/鉄道・都市間バスが豊富 ミラノ起点の近郊都市巡り(ベルガモ等)や欧州内トランジットの柔軟性
留意点 繁忙期は入国審査・荷物受取に時間がかかる場合 深夜到着は都市交通の接続確認(特に郊外ホテル)

Milano — Malpensa / Linate / Bergamo

ミラノには3つの空港。距離・アクセス・運航便の特徴を知って、自分に合う到着地を選ぼう。

ミラノ周辺には3つの空港があります。マルペンサ(MXP)は国際線の中心、リナーテ(LIN)は市街地至近の近距離線、そして ベルガモ=オリオ・アル・セリオ(BGY)LCC中心の実質第3空港です。航空券予約時は空港コードを必ず確認しましょう。

ミラノ3空港の役割と市内アクセス
空港名 コード 特徴 市内アクセス(目安)
ミラノ・マルペンサ空港 MXP 国際線中心。日本発着の直行便も到着。 Malpensa Expressでカドルナ/中央駅へ約35〜50分、長距離バスあり
リナーテ空港 LIN 市内中心部に最も近い。国内線・欧州短距離線が多い。 地下鉄M4線でサン・バビラ方面へ約15〜20分/バス73系統で約35〜45分
オリオ・アル・セリオ空港(ベルガモ) BGY LCC中心(Ryanair等)。市内まで距離あり。 空港シャトルでミラノ中央駅へ約50〜60分(渋滞次第)

※ 予約画面の「Milan (All Airports)」表記は3空港混在。BGY着だと市内まで約1時間かかるため、到着時間とホテル立地の相性を確認してください。

Direct vs Connecting

直行便の快適さか、経由便のコスト重視か。時間と予算のバランスで最適ルートを見つけよう。

直行便

  • 体力温存・シンプル導線。初めてのイタリアや短期滞在に有利。
  • 価格は高め・選択肢は限られがち(便数・曜日)。
  • ANA(羽田⇄ミラノ)、ITA(羽田⇄ローマ)が軸。

経由便(現実解)

  • KLM(AMS):成田午前→アムステルダム→イタリア夜着。翌朝から観光スタートが現実的。
  • Air France(CDG):便は多いが接続時刻の“噛み合わせ”次第。ターミナル移動に余裕を。
  • Lufthansa(FRA/MUC):スターアライアンス派に相性◎。価格次第ではANA直行と競合。

中東系“深夜便”を使うなら

  • 金曜仕事後→深夜出発→中東乗継→翌昼~夕イタリア着、の“土日有効活用”が可能。
  • ビジネスクラスの快適性は世界最高水準(特にQR)。ただし総所要は長め。
  • 成田は深夜帯の運用制約があるため出発時刻の確認は必須(羽田の遅い出発便の方が実用的なことも)。

※ 深夜アクセス(鉄道/バス/タクシー)、荷物の事前宅配(空港受取)も合わせて計画を。

Regional Airports

ヴェネツィアやナポリなど地方都市にも国際線の玄関口。旅のルートに合わせた入出国を検討。

イタリア各地には中規模の「地方空港」が点在しています。 フィレンツェ(FLR)、ヴェネツィア(VCE)、トリノ(TRN)、ボローニャ(BLQ)、ナポリ(NAP)、バーリ(BRI)などが代表的。 市街地に近く、ヨーロッパ主要都市と結ぶ便が多いのが特徴です。

  • 地方空港はローマやミラノ経由で乗り継ぐケースが多い。
  • シチリア島(カターニア/パレルモ)など、南部旅行の拠点にも便利。
  • 季節限定便やLCC運航が多いため、遅延・変更のリスクに注意。

※ 航空券予約時は「到着空港コード(例:VCE・FLR・NAP)」を必ず確認しましょう。 特にLCC利用の場合、メイン都市から離れた空港に到着することがあります。